スッポンと鶏肉

スッポンの鍋が有名ですが、味は鶏肉に似ていると言われています。
カメの仲間であるスッポンは、栄養の面から言うと、肉に近いのでしょうか、魚に近いのでしょうか。
調べてみました。

比較するのは、肉の代表として、カロリーが近いことから鶏の胸肉です。
魚の代表として、加熱して食べることからメカジキを選びました。

まずはカロリーですが、100g当たりの換算量はスッポンが197cal、鶏胸肉が191cal、メカジキが141calです。

次にビタミンとミネラルはどうでしょうか。
特に多いものを挙げてみると、スッポンがビタミンD・B1・B2・B12、ナイアシンなどで、塩分は0.2ｇです。
一方胸肉は、ビタミンK・B6、ナイアシン、パントセン酸などが多く含まれており、塩分は0.1ｇでした。
メカジキは、ビタミンD・E・B6・B12、ナイアシン、カリウム、リン、セレンなどが多く、塩分は0.2ｇです。
また鶏胸肉、メカジキ、スッポンは、すべて油の多い食材なので脂肪酸は高めであり、特に脂肪酸は一価不飽和酸が多いのが共通の特徴です。

他に胸肉の場合、n-6系のイコサトリエン酸やドコサテトラエン酸、オレイン酸などが少量含まれています。
メカジキは、ｎ-3のドコサペンタエン酸が240mg含まれています。
そしてスッポンはオレイン酸が3600mg、ｎ-3のドコサヘキサエン酸が860mgと、やはり含まれている量が違い体にもよさそうです。

栄養価で見てみると、スッポンは鶏肉よりはメカジキに近い構成です。
スッポン料理はいつも食べるには高価ですが、サプリメントなら続けられるでしょう。