試してみたい！鼈とワインの相性

滋養強壮に効果のある高級食材、鼈。
おいしい出汁の取れる鍋や、雑炊、から揚げ、茶碗蒸しや焼き物などにして昔から食べられてきました。
最近では手軽に飲むことのできるサプリメントも多く販売されていて、今も昔も人気の健康食材です。
食事として見ると、日本を含めたアジア一帯で食べられるので、一緒に合わせるお酒といえば日本酒や焼酎が多いでしょう。
しかし、ワインと合わせることもできるのです。

鼈はコラーゲンを多く含むのでとろりとした舌ざわりや、こりこりと噛むほどに味わいの出る食材です。
味はあっさりとしていますが、うま味やコクもあります。
鼈は川や沼に住む生き物なので、魚料理に合うと言われる白ワインが合うでしょう。
二酸化硫黄などの酸化防止剤を使っていない自然派ワインと呼ばれるものであれば、臭みが強まることがなくおいしくいただけるでしょう。
また、日本料理なので、日本と同じ軟水を使ったワインが馴染みやすいです。
さっぱりとしていて味わいが深いワインを選ぶと良いでしょう。
赤ワインなら、後味が辛くないものは鼈を食べた後の口に残るコラーゲンの感触を流してくれ、よく合います。
こういったワインは、刺身などの日本料理にも合うので、鼈料理と一緒に楽しむことができるでしょう。

鼈は生き血を飲むこともできます。
栄養価が詰まっているので、好んで飲む方もいらっしゃいます。
しかし、味やにおいは生臭くなかなか飲みづらいものです。
料理店では血を採ったらすぐに、焼酎などのアルコール度数の高いものと混ぜます。
微生物や細菌を処理し、酸化による変色を防ぐためです。
そのあとで日本酒やワイン、ジュースなどと割って提供されます。
そうすることで飲み安くなるのです。
赤ワインは色も自然に混ざり、独特の風味を緩和してくれます。
赤ワインは血栓を予防して血液をサラサラにするという健康効果があります。
鼈の血に含まれる豊富なアミノ酸と鉄分の効果との相乗効果で、血液の健康がますます進みそうですね。